2012/08/11

好きなピアニストは?

...と時に質問されることがあるが。いつも返答に窮してしまう。

聞き方を変えてくれると良いのですが.....
「○○さんのアルバムの○○という曲の始まってから○分○秒目はどうですか?」  
「そこ最高です、特にその何秒後が特にね」 
 そんな聞き方されたことない(聞く人もどうかしてる) 
裏返すと、このジャズピアニストだったらなんでもokというのはなくて、その逆はたくさんあったりする。 

ビルエバンスで凄いと感じるのは、最後期のモードの解釈。クラウスオガーマン作曲のstringsとの共演のなかで、polymodeの演奏に脱帽 第二楽章の刹那的な美しさと相まって私の圧倒的BEST 1  しかしこの作品はエバンスというよりオガーマンの曲と言うべきであろう。このレコードは一般的に評価が低いらしく、二枚も昔レコードを買ったが、しかし、すぐにレコードを人に貸す癖があって結局紛失してしまった。
 しかし、ビルエバンスのいかにもトリオという演奏はどうも生理的に受け付けない。ネット上で同じような性癖の人(ビルエバンスはだめだが、この曲だけはものすごく大好き!)という人を数人発見しお互いに慰めている。 
 その後CD化され、アマゾンのマーケットブレイス(中古)でなんとか購入。最近はiTune Storeでも購入可能となっている。

 ◆Keith Jarrett / Solo ConcertS  Bremen, Part 1,July 12, 1973 
キースジャレットは最初からピアノと会話し試行錯誤を繰り返している。途中悩み悩み頭の中と鍵盤がつながらない部分がなかなか良い。始まって10分後に大雨のような部分が約3分続いた後に、突然晴れてきたような部分がとても印象的である。 
 実はこの演奏は私が高校生の時に偶然ラジオから流れてきたところで「なんだこれは!!!!!」と驚愕した演奏。いわゆる幼児体験である。ジャズ、というか「即興」の世界の扉を開けてくれた演奏です。「音楽的衝撃」は10年に一回ぐらいありますが、その中でも最大級のものでした。
 それだけに、これまた辛口ですが、キースジャレットの冗長なトリオの演奏はまったく受け付けられず。(なんでこんな体に誰がした?) 
 結論 → 脳とピアノが一体化した驚くべき演奏   

 ◆McCoy Tyner Atlantis 
 これまた驚愕した演奏、なんだこの人は??全部はずれているけどなんかすごい!というのが最初の McCoyのピアノの感想。anti-bill Evans的な捉え方をしていたこともあり、一生懸命コピーしたりしました。 
   2005年頃東京で福田重男さんセッションで弾いたたとき、昔のMcCoyみたいだね、と言われてちょっとうれしかったことがあります。きっとほめ言葉の意味ではなかったようです。

◆Chick Chorea Return to forever 「La Fiesta」 
  この演奏は全てがはまっている。

 特に La Fisetaのアドリブは神がかったリズム感で、Stan Clarkが対等にplayしているのがすばらしい。Out modeがすばらしい。
 大学二年生の時にいきなり演奏させられた曲。この曲は理由があって10年に一回だけ演奏することにしている。


◆Joe Zawinul / In a silent way 
 Miles Davisとライブ版の演奏で、突然分けのわからないスケール(いまだに解読できない)上昇下降を繰り返し、周りの空気を一瞬にして支配してMilesがにらんだ瞬間が最高! 
 ワタクシの場合、もともと右手のフレーズでなく、ジャズの不可思議な和音に興味があって入ったので、どんな不協和音、2オクターブに8和音あるとかを分解して聴音することは得意(これまた変態か)ですが、この人だけは理解を超えています。 
 この親父には全てピンと来る。結構個人的にはアイドルだったりする、

 全て幼児体験? それにモーダルジャズとソロ???  
 普通のバップとかピアノトリオはどうなんだ、と聞かれると何故かピンとこない。ほとんど何も感じない。みんな同じに聞こえてしまう。ピアニストとしてはかなり変態趣味かも知れない。 
オスカーピーターソンを聞いてもピアノ演奏器にしか聞こえない。

                             注: Mixi 2005年7月30日の日記より 加筆改変