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YouTube上で実施された 「Jazz Session on YouTube」は2009年11月から2ヶ月間に及ぶコンテストで作品の応募総数は400を越え、視聴者からの投票は2万7千以上。このコンテストで望外にもピアノ部門で一位、動画全体でなんと二位(らしい)となり、2010年2月21日にブルーノート東京でJazz Session on Youtube 優秀者によるFinal Eventに参加して来ました。
WESTCHETER LADY by Bob James
Bob James (Key), 神保彰(dr), 櫻井哲夫(b)
優秀者全員参加の最後のセッション曲(なんと17分)これは楽しすぎ。
■アドリブ順
alto sax 松田さん もう口元の角度からしてサンボーンでした。
ニューヨークでサンボーンの口元の角度を研究してきたそうです。
vo ダイナマイミキさん そのパワーに脱帽です インストのバックをやっていて一体感のある貴重なボーカルだと思いました。
guitar 関口佑二さん ギターの先生です。もうウエスですね。
piano 私 すっかりボブ色に染まったピアノになってました。
Hibi 茶漬の4管(漢字で書いちゃだめなんですか?)個々の技量はもちろん、チームワーク抜群でした。昼は全員でお茶漬け食べてました。
朝倉さんb、桜井さんとこんなに楽しそうにやっていていいのかな、と思うくらい楽しんでました。
drum takeさんd& 井ノ上君@宮崎。表情をみていると楽しい。いいですね。
最後にBobが握手を求めてきたのにはびっくり。(17:10あたり) 冥土への土産状態(某S氏曰く)でした。
自分のアドリブで途中で半音上がってハンコックチックにしたところでボブがのけぞってました。アドリブの時横でピアノの横で体を揺らせてボブに乗せられて、リハーサルと全然違うことに。セッションの面白いところです。 自分の音楽的にもこのあたりが近いのかも知れません。
皆応募された動画でみるよりも2倍3倍すごい人達でした。
逆に動画での音楽の表現の難しさなのでしょう。
個々の技量うんぬんよりも、音楽をやりたい、表現したいものがあって、それを自分の言葉で表現できる人達だと思いました。とても大切なことです。
音楽で、特にセッションを一緒にやると皆ビビッときますね。一瞬ですぐにトモダチになってしまいます。言語としてのジャズの素晴らしさを感じました。
すばらしい「音楽家」達と会えて幸せでした。またお会いしましょう。
■このイベントの総括(なんちゃってですが)
間口の狭い、ジャズコンテストと違い、(正直普通のジャズコンテストは敷居が私にとっても高いです)間口が広いことが第一のきわだった特徴です。これは見逃せません。
日本全国どこからでも応募ができて発信ができる。そして普通のジャズ屋さん以外のかたがかなり参入トライしていたことも大切なことです。我々はこれを排除するのではなく、いかにジャズが懐の広い、おもしろいものであるかを伝えなければと思います。(正直私も4ビートのジャズ屋ではなく、fusionバンドもやって多少はみ出しています)
終了後にスイングジャーナルの取材を受けました。優秀者がうまいのヘタだのと他の”選抜”コンテストと同列に考えて取り上げていたり、若手の登竜門とかいう取り上げ方では本コンテストのもっとも重要な点を見落としていることになります。
おそらくこういった本コンテストの本質は 選ぶことが目的でなく、より多くの人に参加してもらう。そして仲間同士で動画をネタにああだこうだという。門外漢が気て、おもしろいな!と思うかも知れない。それがジャズの懐の深さに気づく重要なきっかけになるかも知れない。
それから、審査の方法が難しかったと思います。ただし、今回集まった「同志」と話しておりましたが、技術的なことよりも、表現したいもの、伝えたいものがあって、動画でそれが表現できた人が集まっていたように思います。実際に集まったメンツが動画以上にすばらしいパフォーマンスを発揮して、おそらく審査員のかたが喜んでいたのではないでしょうか? 審査員に拍手です。
ジャンルとしてこれから広がっていくことは間違いありません。
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