基本 → Red Garland とWinton Kelly。
さて、ジャズの譜面の話
■譜面の情報量は極めて少ない!
譜面で難しいのは、ジャズの場合あまりにも書いていない、書けないことが多すぎること。 それで、いきなりヒアリング5割ということに。
譜面に書いてあるのは音の高さとおおよその長さとおおよその位置を示しているだけで、それ以外の要素が多い。音を出すタイミング、これは微妙に前に突っ込んだり、遅れたり、ピアノのバッキングの場合の前方に移動させての突っ込みとか、アドリブの時の微妙な遅れとかは書きようがない。
右手のフレーズも一拍三連、2拍3連が基本中の基本であるが、これは譜面には全く書いていない。しかも、1拍3連の頭で弾かないところがジャズのノリにつながっている。 (レイドバックといいます)
(この部分が譜面でジャズを勉強する場合の問題)
4ビートのリズムを聞く上で最も大切なことは2拍、4拍のウラのりで1拍の中に三連符が存在することを意識することです。(難しいです)
左手もしかり。左手のタイミングはまずRed Garlandをマスターすべし。
■譜面を使わない?
私はもともとなんっちゃってクラシック出身なので、譜面は苦手ではないが、自分の演奏のためにはほとんど譜面は使わない。他の人に自分の意図を伝える時に使うぐらいか。しかし、オリジナルを譜面に残しておかないと、自分が記憶喪失に陥った場合に(どんな場合か?)消滅してしまう恐れがあるので、一時期ノーテーションソフト(譜面ソフト)に凝った時期があった。しかし最近は感覚的に使えるソフトがなく不満で、使っていない。
MusicTime→PrintMusic, finaleとかありますが。
結局オリジナルもRoland R-09で録音→AIFFデータで厳重に保存のみとしている。
■譜面を使ってね
vocalの人は絶対にノーテーションソフトをマスターすべきです。自分キーに移調が簡単にできますから。画期的だと思うはず。手書きより絶対速い(ハズ)
vocalの場合には、譜面を熱心に作る人ほど上達が早い。面倒臭がらずに自分の譜面をつくりましょう。わかっている人は自分のkeyでせっせと譜面を作っていて、わかってない人は全然作っていない。
■アドリブコピー譜の使い方。
そんなわけで、譜面の情報量が極めて少ないことから、やはり耳コピーのほうが全然効率が良い。音がとれないところを補完する目的には良いでしょう。始めから譜面を見てコピーに取り組むと危険です。 (意味がないと言ってよい)
アドリブをコピーするためには鼻歌で歌えるまで聞き込むのが良いでしょう。そのためにC JAM BLUESを100回聞く必要があります。それだけの価値があります。
また、コードに対するアドリブの解釈は一定の規則性がある(ことが多い)ので、基本となるブルースのアドリブ部品コピーが最も有効です。
左手も同様。
■譜面と格闘中!
実は、なんでこんなに譜面の話をふったかというと、長男が母校のジャズ研に入ってしまったので「ジャズピアノの教則本?』を7冊アマゾンで買い込んで自宅のピアノの上に飾ってある(写真1.2)ので、なんとかしなくてはと思ってはいるが? これどうするんだろう(笑)
学校の宿題の山を目の前にして途方に暮れている。
■セッションで皆が使う譜面
スタンダード・ジャズハンドブック―ザ・プロフェッショナル
1998 中央アート出版社 伊藤 伸吾
http://
通称「青本」セッションに出てくるアマチュアジャズミューシャンはほぼ全員この本を使っている。ジャズのスタンダードが208曲掲載されています。日本でジャムセッションをする場合多くはこの本が基準となるため、
なるべく買っておいたほうがよい。(結構コードのおかしなところもあるが、されど青本)
最近にたような茶本というのもあります。結構曲が重複してます。
■そして最新版は黒本
ジャズ・スタンダード・バイブル ~セッションに役立つ不朽の227曲 (CD付き) [楽譜]
納 浩一 (著) http://www.amazon.co.jp/ジャズ・スタンダード・バイブル-~セッションに役立つ不朽の227曲-(CD付き)-納-浩一/dp/4845618710
だいぶ良くはなりましたが、ちょっと優等生すぎるかも知れません。
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