私は平日は音楽とは全く無縁の仕事をしておりますが、大学のジャズ研出身で週末に仲間と趣味でジャズを楽しんでいます。この講座はあくまでも私の経験によるもので、偏った部分も多いことをご承知ください。
様々なレベルのかたに普遍的な解決法はありません。メソッドが確立されてしまってはジャズでなくなってしまうような気もします。それでも、いくつかヒントになることを何回かに分けて話しましょう。難しくなりすぎいようにします。 テキスト主体ですので、細かい技術面よりも、基本的な考え方と参考曲の紹介が中心になります。
この講座は、3年ほど前に某二つほどのSNSで連載していたものです。少し加筆整理。
■先に結論
最初にまず結論を述べ、少しづつ解説します。
1. ジャズはヒアリングが5割
2. 譜面は必要だが、譜面はジャズの要素の半分以下しか書いていない。譜面だけの練習は危険
3. からだのどこかで4ビートのリズムをとる必要がある。
4. ジャズピアノを始める人は1950年代のコピーから始めるのがもっとも効率が良い
5. セッションに参加できると、効率が良い。
6. かならず録音して自分の音を聞いてみること
7. ジャズピアノはブルース3年。
初級者の人から中級者の人、これからセッションデビューを目指す人あたりをターゲットに、ある程度共通する結論をまず書いてみました。
もう一度お断りしておきますが、文章主体の講座で伝えられることには限界があります。どちらかというと手取り足取りの懇切丁寧な指導でなく、ちょっとしたヒント集になることをご承知ください。コピー推薦曲は参考になると思います。
■この講座の対象は.....
1. ジャズが好きで少し他の楽器をいじったことがある
2. 昔クラシックのピアノをやっていたことがある。
3. 現在ジャズピアノの教室に通っている。
そして、目標はセッションデビューです。 全くの0からというのは厳しいのですが、他の楽器の経験があれば、かなり違うと思います。ジャズピアノのテクニックはクラシックと共通ですが、言語が違います。
■ジャズの練習はヒアリングが5割
この言葉の意味は個人練習をする際に、譜面を使って個人練習をする時間と、実際に曲を聞いている時間、CDを聞く時間、生の演奏を聞く時間のバランスのことをいいます。
譜面だけの練習ではなかなか上達しません。譜面にかかれていることはジャズに必要な要素の半分以下と考えたほうが良いでしょう。さて、そのヒアリングの内容ですが、ちょっと「分析的な聞き方」をしてみましょう。
そしてその要素として次のことを聞き分けてみましょう。
コピー推薦曲(1) C Jam Blues Groovy / Red Garland
左手のジャズらしい和音/両手を使ってのジャズらしい和音
そのタイミング
ベースライン
右手のフレーズ
右手のレイドバック(ビートに対して弾くタイミングの遅らせること)
イントロ
エンディング
体のどこでリズムを取っているか。
ペダリング
要素分析的な聞き方を始めると、どのような曲を聞いたら練習になるかが次第にわかってきます。
(この時点でOscar PetersonとEvans私も白旗をあげました。最近のコンテンポラリーものも難しいです。次回参考曲を少しずつあげますが一番最初に取り上げるべきは、レッドガーランドのC Jam Blues(Groovy)から入るのがこれまでの経験からは無難です)
いきなり飛ばしているって、大丈夫です。ここは我慢してください。なんでジャズピアノがなかなか上達しないのか?という話の裏返しですので、最初に必要です。
しかしピアノって大変な楽器ですね。やることが多すぎます。
■まとめ
実際に楽器を弾く時間とジャズを聞く時間のバランスが大切
要素分析的な聞き方をしてみましょう。
C Jam Bluesを100回聞いてみる。
ヒアリングの推薦曲が怒濤のようにでて来ますので、覚悟してください。
(第二回へ続く)
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